中国、桂林の絶景
中国の桂林に旅行に行った際、まるで水墨画のような観光地を訪れた。
僕が訪れた6月下旬はちょうど梅雨時期で、毎日のように豪雨だったが、たまたまこの日はくもりで、景色ももやがかかったような、非常に幻想的な風景となった。
430元くらいでクルーズ船に乗車し、大体3時間から4時間の間運航する。
宿泊していたホステルの担当者に予約を入れてもらったため、この場所が正確に何という地区なのか残念ながらいま分からない。
この絶景は言葉では言い表せない。
イギリスから訪れていた老夫婦も若者も、上海から訪れていた家族連れの男性も、全ての人間が息をのむほどの見事な美しさだった。
430元に130元ほどプラスすると、現地で生活している少数民族の部落を訪問するプランを付けることが出来て、これらは後発的につくられた観光地なのだが、十分に訪れる価値のある場所。
この景色は、ウインドウズxpの壁画に使用されたものらしい。
マイクロソフト社もなかなか味な事をする。
山の中にこういった開かれた場所もあり、マクドナルドやケンタッキー、カフェやお土産屋など様々店が出ていてくつろげるしお土産も買える。
桂林だけでなく、アバターのモデルにもなったと有名な湖南省にある山々も絶景のようだが、中国は本当に大きい。
上海などのきらびやかな場所や、桂林のような大自然が残る場所が共存する国。
この国が経済的に崩壊するとはとても思えない。
村上世彰氏のプロキシーファイトと大塚家具の一連の騒動
村上世彰氏の著書、生涯投資家。
書評の通り、村上世彰氏に対するイメージは多少変わるという点はあるが、その著書で触れている東京スタイルとのプロキシーファイトの裏側が印象的だった。
2001年当時の東京スタイルは、連結売上高が六百二十五億円、営業利益が四十八億円、営業外利益(受取利息・配当金が主)が五十二億円、経常利益が九十二億円、当期純利益が四十七億円。
かたや資産状況は、純資産が一千五百七十六億円、総資産が一千七百七十一億円。
このうち現預金・有価証券・投資有価証券が一千三百億円。
これに対して時価総額は一千億円強なのだから、極めて割安に評価されていた。
時価総額以上の現預金等を持つ、キャッシュリッチな会社だったのだ。
-中略-
当時、東京スタイルの外国人株主比率は四十%近かった。
-中略-
名簿を分析したところ、外国人投資家のほとんどはファンドだった。
そこで私は、株主価値の向上に資する提案をすれば、彼等の賛同を得られるのではないかと考え始めたのだ。
-中略-
①五百円配当
②自己株式取得
(上記に点を掲げ)私は自分の主張を説明して回ったところ、特に議決権の四十%を占める外国人投資家は私の案に賛成で、
「ミスタームラカミ、よくやってくれた。ありがとう」
と、握手まで求められた。
これで、外国人投資家の持つ四十%の議決権が取れたと思った。
村上ファンドの議決権は十%強だから、間違いなくプロキシーファイトには勝てるだろうという手ごたえを感じた。
-中略-
(プロキシーファイトに敗れ)負けるはずなどなかったのに、なぜ負けたのか。
東京スタイルの中間決算時点の株主名簿を取得してみたとき、ようやくその理由を知った。
なんと、頼りにしていた外国人株主の割合が、四十%から二十%後半まで大幅に減っていたのだ。
彼等は、プロキシーファイトが始まって東京スタイルの株価が高くなったのを見て、ここぞとばかりに株を売り払っていたらしい。
私は、自分の読みの甘さを悔やむほかなかった。
-生涯投資家より-
まるでドラマを見ているような内容だが、単純にここだけでも読み物としては大変面白いし、著者が切れ者であることも充分わかる。
特に、外交人投資家との利害が一致し協力体制が出来たと思っていた矢先、抜け目なく高値で株を売り抜ける外国人投資家の様は、大塚家具のお家騒動におけるプロキシーファイトとも重なる。
確かあの時も、久美子氏が議決権を握るべく外国人投資家を巻き込んだと思いきや、投資家が当該株を売り抜けたのでは無かったか。
記事がもう探せないので定かではないが、日本人同士に争わせ、漁夫の利を得るというやり方は実に巧妙で嫌らしいやり口だ。
だが、ビジネス的にはルール違反ではなく正当な権利を行使したまで。
十七世紀の、イギリスとフランスによるアメリカインディアン排斥の流れにおいてとられた、イロコワ族への懐柔策にも少し繋がるように感じる。
上記の外国人投資家が欧米人なのかどうかは定かではないが、漁夫の利を得るというやり方は、恐らく伝統的な方法なのだろう。
スタートラインからして持っているモノが違う
僕の周りにはいわゆる親が経営者や大学教授といった、比較的裕福な家庭に生まれた知人が割と多い。
見ていると思うのは、例えば経営者の息子などは10代から20代前半くらいまでは、
「親のしいたレールを歩きたくない」
とか
「親の会社なんて継ぎたくない」
等とほざいていたが、30台前後くらいには見事なまでに親の作った会社の要職に収まっている。
僕は不動産業界こそが自分の生涯を賭ける仕事だと思っていて、この業界にもやはりその手の人間が多い。
例えば不動産会社を小さい単位や個人事業主として経営するのだと、宅地建物取引士の資格は経営者としては必須。
「免許を持っている人間を雇えば良い」というのは、ある程度の資本があったり言葉だけで簡単に言っているだけのことで、殆どのケースは経営者自身が免許を持っていないと、経営の指揮を執る側としては苦労するのだ。
だがそれでも、親の世代で作り上げた会社と取引先と人脈と、そして昔からの固定客がついているケースがあったり、なおかつ自社ビルや自社保有のアパート等を保有していることもざらで、そういう場合は子供がどんなにぼんくらでも会社はやっていける。
実際そういうケースを目にしたが、自社物件を持っていたり固定客がいたりすると、親から継いだ経営者がどんなに無能でも
毎月固定収入が寝ていても入ってくるから、容易には会社は倒れない。
最近、例えばヤフーニュース等でも若くしてホテルを経営しているだとかなんとか話題を呼んでいたものがあったが、あれ等は典型的なケースで、どこの世界に最初から資本も何もかも持っている若い人間がいるというのだ。
ホテルなどは資本力が無ければ経営できない、し、会社を作ることすら困難で、何も持たない若者に等誰も金を貸さない。
つまり、そのお金は親から出ているのだ。
最近、飲食店経営をしていた人からこんな話を聞いた。
飲食店というのはとにかくキャッシュがいる商売で、例えば最初の3年間を持たせれば、そこからは順調に事業として伸びていくはずの店が、資本力が無いために廃業せざるを得ないケースが結構あるらしい。
だから、とにかく資本を三年分何とか用意するのが大事なのだ、と。
夢や目標から飲食店経営が語られる中でなかなか現実的な内容だったが、これが、例えば "親" という強力な資本力がバックにあると、3年は持たせることが出来るし、そこから事業が伸びていくケースもあるだろう。
実際数年前にそのようなドキュメンタリー番組を見た事がある、実家が元々金持ちで、自分も飲食業を始めたらこれが当たった、というものだ。
僕の友人は、大学卒業後すぐに居酒屋に就職して寝る間も惜しまず働いて300万円を貯めた。
東京の一角に、 "卵の専門店を作る" という野望をもとに店をオープンさせた。
国民生活公庫から数百万を借りての船出だったが、6ヶ月くらいしか持たなかった。
友人は卵と鶏料理の専門店を作り、いずれは多店舗展開も視野に、と、毎日毎日働いていたが、駄目だった。
だが現在、卵と鶏料理の専門店はそこここにひしめいていて、僕の家から10分ほど離れたところにもその手の飲食店が出来ていて連日大盛況だ、営業終了前にソールドアウトするくらいの。
友人にもし、資本力があればこのような展開が現実のものとなったのではないか、と、どうしても思わずにはいられない。
僕は、親が金持ちじゃないから、親が権力者や有力者じゃないから、だから人生は多くの人生は駄目で巻き返しがキカナイといった、そんな下らない話をしている訳ではない。
親の資本力や影響力が、子供の人生にもかなりの頻度で大きな影響を及ぼすという事実を指摘している、それにようやく気付いたのだ。
スタートラインから持っているモノが違う中で何を武器にどの土俵で戦うのか、その戦略を早い段階で考えられた人間は、ゲームの大富豪のように平民に上がれる可能性も高く、平民からは富豪も見えてくる。
だがそれは全体の中でも稀なケースだろう。
自分を "失いたい" "駄目になりたい" という欲求
友人と過ごしていたとき、突然、「今日も風俗にいこうか」と言い出した。
男の世界には付き合い風俗というものがあり、僕はその前日にも友人と風俗に付き合いで行っていたのだが、「今日も」というのは、それが連日のお誘いであることを意味している。
病気が怖い僕はかなりの慎重派で、前日はお店には行ったものの、友人が女性と消えるのを見て僕自身は店を出てサービスを利用しなかった。
だがそこへきて、連日のお誘い。
友人はというと、そわそわと落ち着かず、挙動不審で目と手の動きはおかしいし、上がってしまったテンションを抑えきれないといった様子だった。
どうやら、ムラムラするというよりも、何か別の欲求が友人を駆り立てていたようだ。
それが何であるのか、なぜそのような、連日の風俗通いとなるのか率直に尋ねたところ、
「お笑いの千鳥っているよね。そのうちのどちらかは分からないけど、物凄い競馬に入れ込んでいるようで、有り金全部賭けないと気が済まないんだって。勝ってもそのまま全部賭けるし、負けて残りが電車賃くらいしかなくても、それを全部スッてしまうんだと。なんか、失いたい、っていう変な欲求があるらしい、駄目になりたいというか」
概ね上記のようなエピソードを引き合いに出し、友人自身も、何かを失いたい、(恐らくこの場合はお金だ)駄目になりたい、そんな欲求が襲ってきてテンションが上がってどうしょうもない、そういった事を話した。
その気持ちは良く分からないものの、僕は二つ返事で付き合うことを承諾し、例によって店までいってサービスを利用しなかった。
お店から出てきた友人は、「イかなかった」といって、素っ気ない言葉を発し、我々はチェーン店のピザを食べて帰宅したのだが。
そんな友人の姿を見て、後になってから僕にはピンとくるものがあった。
この、 "失いたい" という欲求だが、最近読んだ中島らも氏の著書の、アマニタパンセリナにも記されていたのだ。
人間は、自分を失いたい欲求を満たすために麻薬をやったり、誰がどう見てもおかしなドラッグに手を出したりするのだと。
そのためなら、どんな秘境にも足を運んできた先人たちがいるのだと。
分かる気がする。
僕でいえば、我を失いたい、駄目になりたい、という欲求に突き動かされ、とめどなく歩道を走り続けることもある。
ロバのように口を開けて呼吸がおかしくなって、ゼーゼーと汗まみれになっても走り続けて、その様子を見る通行人がさかなクンのように "ギョッ" っとしたところで、走ることを止められない。
とはいえ、それくらいなら誰にも迷惑をかけずに自分だけで処理できるので問題は無いはずだが、大なり小なり、どんな人間でも "失いたい" "駄目になりたい" 欲求が襲ってくることはあると思う。
はたから見て真面目で、背筋がピンとしていて、おおよそ性的なものに関心がなさそうな人でも、その実、アブノーマルなプレイにしか満足できないという変態性を持っている人だっているだろう。
事実、昔勤めていた会社の先輩に、京大卒で誰もが認める真面目一辺倒の武骨な方がいて、だが夜はSMプレイに余念が無く、しかもSMプレイがいつでも愉しめるようにということで、風俗ビルの隣の建物の一室を借りて住んでいる、といった人がいた。
その先輩は日中は何食わぬ顔で女子社員とも接していたし、性的なそぶりや発言、その他の仕草は一切見せなかった。
それこそがまさに、先輩の変態性が垣間見える瞬間だったと今では思うのだが。
いずれにしろ、人間は "かくあるべき姿" を四六時中演じることは出来ないという事なのだろう。
村上世彰氏が動き出した
本を出したり
対談をしたり
東芝を買いと言ってみたり
自身が関係しているファンドがニュースになったり
これまで、長い期間に渡って沈黙していた村上世彰氏が、今になってなぜ動き出したのか。
その点に注目が集まり、本人としては自身の思いを発信するため、というのが表向きの話ではあるが。
村上氏の著書を読めばわかると思って読んではいるが、読み物しては非常に面白いものの、真意はやはり分からない。
一度、表舞台を去った人間がまた出てくるのは何らかの理由があるはずで。
ここ最近は様々なメディアへの露出も増えたが、これからどう活動するかで目的も分かるだろう。
村上氏が関係するファンドが投資している黒田電気は上昇基調だし、氏はいま、ゆうちょ銀行、かんぽ生命、郵政に興味を持ってもいるようだ。
このような方が発言すると、にわかに株式市場が賑やかになるようで不思議だ。
ジムロジャースやジョージソロスのようだ。
創造力や才能と危機管理能力の割合
個人レベルでは発言一つで失脚したり、その軽率な行為が災いして表舞台から姿を消したり、また企業体では会社が法的整理にまで至るほど経営を傾かせたり。
社会的な地位や盤石とされる組織でも、あっという間に姿を消してしまうこの世の中。
こうしてみてみると、大事なことは何かを生み出したりする創造力や才能に加えて
危機管理能力のような才覚も問われるような時代なのではないかと感じる。
例えば有吉弘行氏や坂上忍氏を見ていると、売れ始めたころはなかなかの発言で刺々しいところも多かったが、どちらも今も引き続き毒舌のようで、足元をすくわれかねないような発言は一切しなくなっている。
爆弾を踏まないように慎重にふるまっているのだろう。
僕の会社の上司でも、抜群の危機管理能力を発揮している人がいる。
普段は仕事を殆どせず、上司の、そのまた上司の目の届かないところでは平気で遅刻もするし、部下のマネジメントなんて論外だが、危機管理能力はずば抜けて凄い。
会社の要人が部署に訪れる際や、自らが要人を訪ねたりする際に、やるべきことをしっかりと、それも120%くらいの力を持って取り組んでいる。
下っ端からみて「大丈夫か?」というような仕事ぶりでも全く問題なく、自らの地位をがっちり守り、下からの評価は低いが、上からの評価はまずまず、それどころかむしろ高い評価を得ている。
評価というのは他人がするもので、ある個人を評価する人間が誰かによっても左右されるが、評価される側としては、自分を評価する人がいわゆる "お客様" なので、それが社長であれば社長がお客様だし、課長であれば課長がお客様。
上司は、自分のお客様が誰なのかをちゃんと分かっているのだ。
毎日のように報道される、いわゆる失脚した人々は、自分にとっての "お客様" を敵に回すようなことを実行し、更に、その危機管理能力の無さも手伝って、残念ながら表舞台から姿を消さざるを得なかったのだろう。
これまで築き上げたきたものが簡単に崩れ去る姿を見るのは、何とも心苦しい。
"ざまあみろ" だなんて、とても思えない。
僕の上司のように危機管理能力だけではいけないが、少なくとも、何かを生み出す能力や才覚の割合を多少削ってでも、その分、危機管理能力に目を向けるべきだと個人的には思う。
一つでも間違うと取り返しのつかないことが起きてしまうような世の中で、そこからのリカバリーはかなり絶望的。
だからといって何も挑戦しないのでは新しいものも生まれない、この辺のさじ加減が非常に悩ましい。
そこのところのさじ加減が絶妙な人間が今の時代は頭角を表すのだろう。
浮気話は盛り上がりますねー
今も昔も浮気話に花が咲くのは変わらない。
本日も千原ジュニアのキングオブディベートで浮気話が盛り上がる。
浮気にまつわるテーマが幾つかあって、それに対してディベートを行うもの。
「浮気を見破るサインは?」
というテーマで元AV女優の鈴木氏が、
「彼氏が帰ってきた瞬間に玄関で、 "おかえりー!!" って言いながらパクつくんですけど(パクつくというのは、彼氏のち〇ぽをくわえるということらしい)」
と発した瞬間、さすがに一同凍り付いたのだが、鈴木氏が構わず
「いつもは彼氏もウェルカムなのに、浮気した日は、 "きょうはちょっと疲れてるから" とかって、取り合ってくれない」
と続ける。
二丁拳銃の小堀氏も、かつて恋人に浮気を疑われて、
「"どうせあの女のところへ行ってきたんやろ!" って言われて。 "確かめたるわ!" って、パクつかれたんですけど、結局、 "分からんわ" ってなって」
と、驚きのエピソードを披露。
だが結局のところ、浮気のサインを見破る決定的な証拠としては、やはり、携帯を見ることだ、という事が参加者の一致した意見だった。
携帯にロックをかけ、なおかつLINE等のアプリにもロックをかけているケースは浮気をしている可能性が高いようだ。
確かに二重にロックをかけるのはおかしい。
今はスマートフォンになり様々な機能がアプリでも利用できることから浮気を見破る証拠を見つけるのは難しいが、ガラケーと呼ばれるかつての携帯でも、説明書に載らないような独自の機能がついていたらしい。
例えば浮気相手から何らかの連絡が来た時にだけ、ランプのようなものが点滅する様な機能もあったようで、昔ドコモに勤めていた知人が、男性客に機能の操作方法をしきりに質問されて辟易した過去を話していた。
結局は知らない方が良いかもしれない、浮気や嘘は、ばれなければ嘘ではないのだから。
元AV女優の鈴木氏も、過去の彼氏が血の付いたパンツを履いたまま帰宅したエピソードを挙げて、
「...生理中の女の子とやってきた元彼氏だったんですけど、パンツに思いっきりその女の子の血がついていて。彼氏を問い詰めると、 "いや、血を流した友達がいて拭くのに貸してあげたんだ" って認めなかったんです。でも、それくらいの嘘はつき通して欲しい」
と話していた。
認めなければ嘘ではなくなる。
僕個人も、一人暮らしをしている彼女の家を訪ねた時、尿をもよおしたのでトイレに入ると便座が上がっていたことがあった。
「何で便座が上がってるの?」
そう質問した僕に、元彼女は
「アタシ、たまに立ってやるから」
と平然と答えた。
やってみてくれと言いたかったが、ここまでバシッと言われるとそれはもう嘘ではなくなる。