退職願い後の上司の引き留めは、元カレの懇願と似ているらしい

退職の意思を表明した後、上司の更に上司から電話がかかってきた。

 

非常に、熱のある声とトーンで僕を引き留めにかかり、どのくらい話したのか分からない。

僕は情にもろいタイプで、人から頼まれれば嫌とは言えずに自分を押し殺して我慢してしまうから、そうした性格を見抜かれているのか、情に訴えられてたまらない思いをした。

 

正直なところ、決意が揺らぎそうにもなったくらいだ。

 

 


知人女性が勤め先を退職する際も大変だったらしい。


彼女は僕とは違って高学歴、語学も数か国語を自在に操り、会社に残っても、残らなくても、まだ若くキャリアも十分に築ける。

だから会社としても将来のホープといった意味合いもあり、かなりの引き留めにあったらしい。


-何が不満だったの
-君が会社にとってどんなに大事な人間か分かっているのか
-これからはきっとよくするから

 

熱のこもった言葉でやはり引き留めにあったようだが、その間その女性は元カレのことをずっと思い出していたという。


「(僕の)何が悪かったの?」
「悪いところは直すから」
「君の事を大事にするから」


男は釣った魚に餌をやらず、別れるとなった時に大事さに気付いて熱心に引き留めるというが、一方で女性は既に気持ちが冷めているので、もう、当時のような熱いι(´Д`υ)アツィー気持ちにはなれない。

 


このギャップが男女問題のドロドロを引き起こしたりもするわけだが、こうして考えてみると、上司からの引き留めと、彼女から別れを告げられた元カレの反応は確かに酷似している。

 

彼女の上司が熱心にかける言葉と、元カレの言葉が殆ど同じだ。

 

だが残念なことに、これまで変わらなかったのだから、これからも変わらないことは間違いないとみていい。


彼女の決断は正しかったし、大抵は元カレよりもいい男が出てくるものだ。


とはいえ、僕は自身が退職する際に上司がなぜあそこまで、自分のような人間を熱心に引き留めにかかるのか、かなり疑問だったところもあり、考えてみるに幾つか思い当たるところがあった。


・上司自身の保身のため(マネジメント能力を問われる、等)
・メンツのため
労働基準監督署にかけこまれることを防ぐため


また、いまの日本では働き方改革とブラック企業への対処がかなり進んでおり、労働者にとっては本当に良い状況になっているが、一方では、全く働かずに無駄飯だけをはんでいるような従業員を放置してしまっていることも事実。


優秀な人材はいつの時代も引く手あまたである反面、いてほしくない、要らない社員が辞めてしまい、その要らない社員が労働基準監督署にかけこんでしまうのも困るのだろう。

 

元カレが、彼女に復縁を迫る理由としては、以下が考えられる。

 

・今の女クラスと付き合える見込みが低い(と思っている)

・セックスの相手がいなくなる

・自分の気持ちを満たす存在がなくなる

 

まあ、こんなところだろうか。

 

他にもたくさん理由があるのかもしれないが、会社(上司)も元カレも自分の気持ちを満たすこと、私欲がまず優先で、自分が困らないためにその行動をとっている、という点は共通している。

 

僕が会社にとってどうだったのかは分からないが、今回の経験で元カレに復縁を懇願される女性の気持ちが少しは分かった。ι(´Д`υ)アツィー