元気がないときはうんこ漢字ドリルを読むと良い
話題のうんこ漢字ドリル。
ニュースやテレビで見聞きしてはいたものの、実際に読んだことはなかった。
仕事上、ホームセンターへ買い出しに行った際に、なぜかうんこ漢字ドリルがあり、思わず手にとって読みいってしまった。
単純におもしろい、大人が読んでも笑える。
例えば一年生用。
このうんこが一番大きい
うんこを一つもって出かけよう
うんこにえんぴつを一本つきさした
四角いうんこなんてめずらしい
おもいうんこを四人でもちあげた
うんこを四つ集めましょう
五本のゆびでしっかりとうんこをにぎる
来月の五日にうんこの図かんがとどく
五つあったうんこが四つにへっている
この、しょうもなさが笑える。
ホームセンターで大人げなく笑いながら読んでいたため、変な目で見られてしまったくらいだ。
これが、六年生クラスになると内容もやや大人になる。
うんこもいいけれど、親孝行もしよう
何年もうんこをみせていないなんて親不孝だよ
うんこを片付けただけで、孝行な子供だと言ってくれた
一回一回のうんこを誠実に積み重ねてきた
あやまりながらうんこをするから、誠意が伝わらないんだ
エジプトで神秘的なうんこをみた
政治家がうんこをもらしたのを秘書のせいにしている
ドラム缶の中にすごい密度でうんこがつまっている
精密な機械にうんこがついてしまった
うんこの周りにありが密集している
描かれているイラストもなかなかにコミカルで、それもまた笑いを誘う。
しばらく元気がなかったのだが、気がつけばモヤモヤとしたものが晴れていた。
やはり笑いは大事だ。
考えてみれば、子供のときはうんことしっこで半日くらいは笑えたし、お腹がよじれるくらいに笑うことも多かったが、ある程度の年齢を過ぎてからは、殆んどそれも無くなった。
頭も固くなってしまったが、子供の頭の柔らかさや、吸収力の早さは素晴らしいものがあり可能性を感じさせる。
何より、このドリルの作者はやはり大人であり、3000以上もの例文を作り上げたのは凄い。
1週間近くホテルにこもり、いじめを連想させるようなワードや内容に注意も払ったらしい。
読んでみると分かるが、確かにポジティブな内容ばかりだ。
僕が知らぬ間に元気になったのも頷けるというもの。
恐らく作者は、このうんこ漢字ドリル空前の大ヒットで億単位の金額を稼いだはずだ。
だが、子供から大人まで明るい気持ちにさせる、希に見る良書だと思う。