タカタは本当に法的整理を実行するのだろうか

法的整理の報道がなされ、タカタ側もようやくHP上で報道について発表。

 

www.takata.com

 

本日、当社に関して、法的手続の申立てに関する一部報道がございましたが、現時点 において当社として何ら決定した事実はございません。 現在、当社は外部専門家委員会を設置し、エアバッグリコール問題への対処を目指 すべく当社再建策の策定作業を依頼しており、同委員会よりスポンサー候補としてキ ー・セイフティー・システムズ社(以下「KSS社」)を推薦いただいております。当社 は、従業員・仕入先・顧客関係を含め、当社の事業全体を承継いただく方向で協議をお 願いしており、また、関係する自動車メーカーのいずれも、これを支持する意向を示し ていると理解しております。今後 KSS社、自動車メーカー各社、金融機関、外部専門家 委員会等の各関係者間において行われる再建策についての最終的な協議に基づき、外部 専門家委員会より当社に最終提案がなされる予定です。 当社としましても、当社製品の安定供給を継続し、当社の事業価値を全体として維 持・向上するため、私的整理に限定することなく、あらゆる選択肢が検討されていると 了解しており、当社としては速やかに外部専門家委員会の提案を踏まえて取締役会にお いて最終的に再建策を決定する予定です。 今後開示すべき事実が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。

 

 

僕はタカタ株を780円ぐらいで800株買い、その後急落してしまったので480円くらいで売却して二十数万円の損失を被ったのだが、紙切れになった人もいるだろう。

 

法的整理が実行されるなら、最も紙切れになって損害を受けるのはタカタ創業者一族。

 

何らかの妥協案がしかれ、創業者一族の持ち株比率も相当薄まり、会社としても段々と別方向に進んでいくのだろう、といったシナリオを想定していたのだが。

 

月曜になれば分かることだが、今回の法的整理が実行されるならJAL以来のインパクトであり、前回と違うのは技術の流出と、創業者一族とともに会社が倒れるといった新しい構図が出来上がったこと。

 

いずれ明らかにされるのだろうが、タカタがなぜここまで経営を傾かせてしまったのか、その正体が一体何だったのかいまいちつかめない。

 

USJをV字回復させた森岡氏はその著書で、日本企業は技術ばかりを信仰し、マーケティング戦略をおろそかにしてきたため世界で戦えなくなっていると唱えた。

 

もし、今回のエアバッグ騒動において、タカタ幹部、または現社長がきちんとした戦略に基づく対応を取っていれば、あるいは違った結果になったのだろうか。