第三、第四の道があることをphaさんに教わった人はきっと多い

 

 独自の人生を歩み、ニートのカリスマともいわれるphaさんですが、

彼の著書や動画をみていると、生き方や選択肢は一つではないことに気づかされます。

 

-なぜ、日本に生きる若者がこんなに生きづらさや閉塞感を感じているんだろう。

それは多分、日本の経済がまだ成長している頃に作られたルールや価値観が

生き残っていて、それがみんなを縛っているせいだと思う-

 

その閉塞感の外で生きることを彼は決意したわけですが、そんな彼を快く思わない人もいるのは確か。

 

ビートたけしも自身の番組で「働けよ!こいつが年取ったらその時の若者がこいつを支えんだぞ」

と苦言を呈していましたが。。

 

とはいえ、昔の価値観が今の時代の人々を縛っているというのは確かにあると思う。

 

こんなにも物事の移り変わりが激しく、スピードが速すぎる世界で、昔の生き方をしていても

同じように生きられる訳もなければ同じ結果は得られないというのは本来は自明の理だ。

 

だから生まれた時代に左右されて、思うような結果が得られずに得体のしれない何かに巻き込まれてしまう人だっているだろう。

 

作家の村上龍氏も、「若者の多くは無能だから職をえられないわけではなく、国際的な経済状況の変化の中で、犠牲になっている部分も確かにある」

とその著書で語っている。

 

皮肉にもビートたけしも「俺らの時代は売れない時でも悲壮感はなくて楽しくやれた。今の時代は売れないお笑いは本当に厳しい。とうとう自殺者まで出た」

と言っているくらいだから、自身の時代とは違うステージに今うつっていることは

彼自身がよくわかっていると思う。

 

にも関わらず、社会からはずれた人への目線と態度は厳しい。

 

豊臣時代の秀吉と千利休の話で、堺の豪商は秀吉のいいなりになるよりは、と自殺を

選んだのは有名ですが、

同じ状況に陥って、第三の道を選んだルソン助左衛門の話はあまり聞かない。

当時の価値観としては珍しかったとされる海外への脱出を選択したルソンは、

秀吉に従うでもなく、自殺でもなく、自ら新しい人生を選び取った。

 

phaのようにニートになりたい、のではなくて、非常に難しい時代だが、

自分の価値観と幸せは、自分で選んで、時には自分で作っていかなければならないのかもしれない。

 

それにしてもphaさん最高だなー