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「あなたには経験が無いから」という言葉を鵜呑みにするな

その他

転職活動をして思ったのは、"あなたには経験がない"という理由で断られることが多いこと。

中には"未経験者可!あなたのやる気を"と堂々と求人票に載せながら、面接当日日に
"いやー、うちは経験がないとね"と言ってくるツワモノもいる。

 

要するに、僕の何かが気に入らなくて、

 

"あなたのそういう姿勢が嫌なのでうちは採用しません"

 

とは言えないから、都合の良い断り文句として用いられていると強く感じる。

 

では、経験があるとどうなのか。

よっぽどの専門職でない限りは、他社での経験と他社での仕事の進め方が染み込んでいる経験者など使いづらい。
僕が採用に携わっている時は逆にそれを理由に断ったりもした。

 


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現在勤めている会社の部署で、人事部に異動を希望している後輩がいる。

新卒で入社して5年、異動のタイミングとしては悪くない。

しかし、その異動の話を人事部に打診すると、やはり、「経験がないので...」という結果になったそうだ。

これはおかしい。

 

その会社の人事部は中途入社の人間は稀で、殆どが新入社員として入社した者が一つ、または幾つかの部署を隔てて人事で業務に携わっており、つまりは誰もが未経験者としてスタートしている。

大体、大の大人が未経験だから出来ない仕事、専門職なんて今の時代殆ど限られているし、経験とは別に、そこへ入るカギがどこかに存在している訳で。

 

そのカギの所在地や具体的な話をしないで、未経験であるからという理由を盾に断るのはフェアじゃない。
カギを手にしたかつて未経験者だった人がそこにいるのは事実だし、仕事なんてやらなければ経験できないし、本当におかしい話。

 

 

昔、転職紹介雑誌で一般読者が成功した事例を掲載していたものを読んだことがある。
その読者は男性で年齢は20代半ばと悪くなかったもののこれまでろくな職に就いたことが無く、ある日、時給の良い予備校講師の求人情報が目に止まった。
何も考えずに履歴書を持参し、そのまま応募するも、やはりお決まりの「経験が無いと...」と断られた。
その予備校は"ある程度の経験者"を求めていたようで、それでもあきらめられなかった男性は、方法を模索し、程なくして自宅近所の小さな塾で高校受験講師アルバイトを募集している求人を発見。

ハードルは低かったため、もちろんすぐに採用。
そこで半年勤めたのちに、最も希望している予備校講師を再度応募したところ、この時は見事採用となった。
講師アルバイト経験を材料として引っ提げていって、採用を勝ち取ったわけだが、半年程度で身に着けられる"経験"なんてそんなものだったわけだ。

 


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マイケル・J・フォックス主演映画の「摩天楼はバラ色に」で、彼が演じる成功を夢見る若き主人公が大企業に入社するため、孤軍奮闘し、何とか社長と直接面談するまでにこぎつける場面がある。

 

「"経験が無い"、今その椅子に座っているあなたも、最初は未経験だったはずだ。
あなたが僕くらいの年齢の時に、同じように"経験が無いから"と、入社を断られていたら?あなたは思ったはずだ、チャンスさえあれば、チャンスさえあれば!と」

 

正確ではないかもしれないが、このように熱っぽく語るシーンが印象的で、結果もちろん、その主人公は入社を果たす訳だが、無論これは映画の世界。

実際の面接の場で同じように話したら、やはり僕は不採用のになりましたが。

 

とはいえ、「経験がない」という理由で断られたら、違う理由が何かあることを疑ってみても良いかもしれない。

組織的な理由なのか、上述の予備校講師のように、簡易的でも良いから"経験"という材料が必要なのか。
あるいは、僕のように何かが気に入られなくて駄目なのか。

 

自分自身が理由であれば、それが性格上ならば変える必要も無いし、また変えることも出来ない場合があるので、そこまで下向きにならなくていい。

それ以外の理由なら、原因を見つけるだけで結果に繋げるのは早い。

 

 

ああ。でも何で、異動や転職等の話になるとこんなに疲れるのだろう。