カフェイン中毒が問題になっているようだ

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長時間労働に耐えるためにカフェイン含むエナジードリンクを多飲したり、錠剤にまで手を出す若者もいる。


「最初は一本のエナジードリンクから」


中毒になるまで摂取したり、依存してしまう若者の殆どが、軽い気持ちでエナジードリンクを飲み始めたことがきっかけらしい。


カフェイン等はアッパー系のものとして位置づけられており、覚醒剤等のドラッグに比較して、気分が高揚するような興奮作用はかなり小さい。


だが近年、エナジードリンクにも様々な原材料が含まれるようになり、より長く、そして強く興奮作用が働くようになった。


具体的には、「Lアルギニン」という物質。


ネットで検索しても信用できる機関の公式的な作用に関する記載は見つけられなかったが、精力剤のような要素も持つといった記述が幾つかあった。


僕が好んで飲むエナジードリンクには、更に高麗人参エキスまで投入されている。


まるで精力剤のようだが、別段、身体へ異常があるわけではなく、それを飲んだからといって勃起する訳でもない。


とはいえ、心拍数が上がってきつくなることはあって、それに、常用している人が言うほどに、気分の高揚や疲れに対する耐性みたいなものも感じられない。


つまり、僕としては飲んだところで殆ど変化は無いのだが、それは本数が1、2本程度だからなのだろうか。


問題は、多量にカフェインを摂取することで急に体調に異変をきたし、そのまま亡くなってしまうケースだ。


そういった危険性をはらんでいる飲み物を、抵抗感無しに常用する人間が増え、また、マーケットについても年々上昇傾向にあるために各メーカーもこぞって製品化にこぎつける現状だが、製造元の問題なのか、「過剰に摂取しなければやっていけない社会」と多量摂取する若者が問題なのか。


個人的によく飲むエナジードリンクのモンスターの裏にある商品のコピー文を読んでみると、ある特定層にターゲットを絞ってメッセージを送っているのがわかる。



何事においても満たされないやつらがいる。monsterアスリートの連中やmonsterガールもそんなやつらだからこそ、新商品開発のヒントをくれたのさ。
スッキリとした味わい、甘さ控えめ、それでいてエナジーブレンドをフルにミックス。
白ラベルがmonsterの新しいトレンドだ。
ようやく作り上げたこのmonster energy ultra で新たな野生を解き放て!
unleash the ultra beast



または、



ついにゼロカロリーmonsterが完成した。
これはただの炭酸飲料ではない。
monsterのmを名乗る、ゼロカロリー、ゼロシュガーへの道のりは険しかった。
エナジーブレンドの改良、斬新な甘さ、何百回ものフレーバーテストを繰り返し、ついにmonsterが求めていた味わいが完成した。

monster absoltely zero 

は、仕事に遊びに必要なエナジーをふんだんにミックス。
要するに、ヤバイ…。
ゼロカロリー、ゼロシュガー、湧き上がゾクゾク感…。


absolutely guaranteed!


金がなくて、若くて、仕事もそれ以外にも満足しておらず、有り余る時間を時給に変えるような人々、あるいはスポーツに打ち込むプロ以外の人間だ。


こうした文面は知らないうちに脳裏にするりと入り込み、次第に体内を侵食する。


エナジードリンクを飲んで元気いっぱいな老人、というのはちょっとイメージがつかないし、金持ちならその有り余る金銭で高級な純度の高い麻薬に手を出すだろう。


そこへいくとエナジードリンクは、お洒落に音楽を聴きながらグビッとやる、価格も煙草の半額以下で多少の高揚感も得られる。


そういう宣伝イメージには成功しているだろう、酒を飲む若者が減ったことと関係性もあるはずだ。


こうした流れが、潜在的なドラッグ顧客に繋がる可能性もはらんでいる点はいなめない。


アメリカでは、貧困層のダブルワークが常識になっており、それに耐えうるために多くのマリファナを常用し、それがドラマになるくらい社会問題となっている。


上記のNHKの放送でも、日本の若者にそうした一面が見られるが、人手不足で賃金も少しずつだが上げざるを得ない状況においてこの傾向が見られるのは疑問だ。


何か他の要因があるのかもしれないし、思っているよりも雇用環境の改善は進んでいない可能性もある。



僕はエナジードリンクを多飲したり、カフェイン錠剤を摂取しているわけではないが、やはり薬物への入り口のような気がして飲むのを躊躇ってしまうようになった。