保健所にて性病検査を行う

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陰部に染みがあって、その後出来物が発生したということは以前書いた。

 

今もその皮膚科には別の、単純な顔ニキビの診療でおとずれることはあって、僕の電子カルテには

 

「東南アジアから帰国。その後陰部にしみ、保健所へ...」

 

とか、

 

「中国帰国後に陰部がかゆい...」

 

等といった、医師による書き込みがなされている。

 

あれから保健所にちゃんと通って、性病では無いことは判明しているので何とか削除するとか、せめて書き直してしてほしいなーというのが本音ではあるが。

 

とはいえ、東南アジアで性風俗サービスを利用して帰国することがどういった意味合いを持つのか、その時の僕はちゃんと理解していなくて、そんな中で日を追うごとに不安は増し、医師から促された保健所での検査のすすめに従う事にした。

 

場所を検索するにあたって参照したのは以下のサイトだ。

 

www.hivkensa.com

 

検査できる内容は、

 

・梅毒

クラミジア

・淋病

B型肝炎

C型肝炎

 

そして、HIV

 

電話で前もって予約をし、名前を名乗るのだが、これは匿名で問題ない。
イニシャル等でもOKで、もちろん、そのイニシャルも本名に沿ったものでなくていい。


僕は複数回保健所へ通ったのだが、その理由は改めて記すとして、まずは梅毒・クラミジア・淋病といった性病に感染していないかどうか、その点を主目的にして検査してきた。

 

当日その場所を訪れると、人気は殆ど無くて、それは聞くところによると、同日にHIV検査で陽性反応が出る方への配慮等の一環であり、訪れる人同士が顔を合わせないように、ということらしい。


待合室で担当者に説明を受け、簡単なアンケートを書かされる。

 

性行為を持ったのはいつか
複数名とか
同性か異性か
肛門性行の有無は
性サービスを利用したのか

 

などなど。

他にも質問内容はあったのだろうが、

「自分は大丈夫」

といった当初の意識が一気に吹っ飛んでしまい、異様な恐怖感にとらわれるてしまったので、細かい内容は覚えていない。

 

アンケートを記入後、別室へ通されて、医師?による採血が行われる。


保健所でこういった検査を行うということは、主にHIVの早期発見が目的のようで、その手のポスターがあちこちに張り出されており、

 

「全国で毎年、およそ1,500人の感染者が報告されています。
このうち、およそ30%はエイズを発症した状態でHIVエイズの原因ウイルス)に感染していることが分かった方たちです...」

 

そんな文面ばかりだから余計に不安を煽る。

 

僕の目の前の医師も、特に何か話したりすることも気の利いた言葉をかけるでもなく、淡々と注射針の用意をしていく。

 

注射針を用意する前に、医師が後ろにあったレコーダーのスイッチを入れ、そこからリラクゼーションの音楽が流れだしたが、こういった計らいは恐らく、検査結果に対してのプレッシャーに耐えられない人が数多く存在するために、少しでもその気分を和らげる目的があるのだろう。

 

僕の緊張ももはやマックスに達し、注射後の結果待ちの時間の間、何とも言えないプレッシャーと恐怖感が全身を覆っていた。


結果、僕は

HIVをはじめとした、梅毒、クラミジア、淋病といった性病には感染していなかった。

 


まあそれは当たり前で、何かしらに感染していれば自分の性格上からこんなブログはとっくに更新を辞めているところだ。

 

だが一方で、HIVに感染した恐れのある人間が、いつまでも検査を受けようとせずに、ネット上のYAHOO知恵袋や教えてGOOなどで

 

「こういう行為をしたが感染の可能性はどのくらいありますか?」

 

という質問ばかりしているところを良く見かけるが、彼等の心情は今なら心から理解できる。

 

"万が一" の結果を突き付けられるのが怖くて、また、それを受け止めるだけの覚悟や自信が、きっと無いのだ。

 

もちろん、僕のように陰性結果が出る可能性だって十分あるのだが、「自分は大丈夫」というポジティブな側面は影を潜め、思考回路は最悪の結果ばかりを想像してしまい、そのような結果に左右されるよりは、と、何事も無かったかのように記憶を脳の片隅に追いやり、忘れて普段の生活に戻る方を選択してしまう。

 

知らない方が幸せ、というやつだ。


いずれにしろ、あのような経験は、後にも先にも、もうないだろう。

 

このHIV等に関する記載はまた改めて行ってみたい。