インド映画がすごい

インド

 

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名目GDP:2兆074億ドル
人口:12億1,057万人

 

 

僕の会社の後輩も先日ムンバイへ旅行してきたようだが、常套句である

「人生観が変わった」

等ということは無かったものの、やはり同国の素晴らしさに感動して帰国してきた。

インドはずっと行きたいと思っているが中々足が向かない国で、映画は細々とだが観ていた。


インドを描いた映画として大ヒットしたのは、スラムドッグミリオネア。

 

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誰もが知っている映画で、作品そのものはイギリス映画になるが、元々はインド人外交官が書いた、「僕と1ルピーの神様」が原作となっていてそれを映像化したもの。
個人的には小説の方が好きだが、この作品で一気にインドびいきになった。

 

「僕と1ルピーの神様」では、経済発展著しいインドの裏で、格差社会や虐待、宗教等の問題も描かれており、読んでいると暗くなる場面もある。
だが最後にはインド人が持つ "希望" を描いており、深く感動した僕は職場のインド人に、その話を持ち掛けたくらいだ。

 

「あれは真実の物語だよ」

 

とそのインド人は神妙な面持ちで僕に語ってくれたが、その国の人を理解するには、その国を描いた作品に触れることが非常に有効な手段の一つになる。

 

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インド映画としてはこの作品も有名で、日本でも大ヒットした。

過剰な競争社会への風刺画的な側面もある一方、人生のあり方や幸福観、価値観について一石投じるような内容にもなっていて、「それってタブーじゃないの」みたいな内容までミュージカル調に笑いを混ぜながらグイグイ食い込んでくるところは何ともインドらしい。

 

ミュージカルが多いのは、セックスシーン等の愛の描写を描けないためであるということもこの映画を観ることで、初めて理解したことだ。

 

 

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この、ピーケイという映画では、宗教問題を宇宙人的な視点に加え、インド特有のコメディを交える、といった非常に斬新な方法で描かれており、かなりユニークな作風に仕上がっている。

特定の宗教を持たないとされる日本人から観ても、「そんなこと流して大丈夫なのか!?」くらいにガンガン突っ込んでくる。

 


内容は深くは触れないが、やはり、伸びている国、これからも伸びていくだろうという国は、その国内だけでも数多くの問題を抱え、更には近隣諸国との関係についてもひと悶着あったりする訳で、それは例えば中国にも言えることではあるが、そういったすべての問題を濁流の如く飲み込んで、そのまま前進し、むしろ推進力に転化してしまうくらいのパワーがある。

映画にもそれが表れているし、莫大な映画の製作費を支えるのは、やはり圧倒的な経済成長力だ。


上記の作品の中ではコミカルに宗教問題を取り扱っていたが、実際にはそんなに簡単な話ではないはずで、だがこうして "映画" として、娯楽ととらえて鑑賞すると、何だか少しは分かり合えたような気になるから不思議だ。


僕は映画を通してでしかインドをみていないが、底抜けな明るさとあのパワー、情熱、そして希望から、同国のポテンシャルを強く感じる。