思考やイメージもスキルの一つ

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マクドナルドを乗っ取った主人公が毎朝聴くのは

「パワー・オブ・ポジティブ・シンキング

の朗読。

ドナルド・トランプの座右の書だ!
ドナルドがなんで怖いのか、よくわかったぜ!
町山智浩(映画評論家)-

 

 

この映画で、レイクロック氏が自己啓発のレコードを流してそれに聴き入っているシーンが描かれていたが、氏の著書である「成功はゴミ箱の中に」でも、潜在意識に絡む記述や未だに語られる格言めいたものが記されている。

 

レイクロック氏も日ごろから、自身の成功のために潜在意識に働きかける何らかの思考訓練や、イメージトレーニングをしていたのだろう。

 

上記の映画で描かれていたレイクロック氏が聴いていたレコードは、The Power of Positive Thinking というものの朗読で、三大自己啓発というもののなかでの古くから伝わる1つとされているらしく、事実関係は分からないが、現アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏も影響を受けているという話もある。

 

いずれにしろ、心が精神や身体に実際に与える影響の大きさは科学的見地から近代明らかになっているし、そうなると、その心に影響を与える "思考" についても、重要なポイントとなることは間違いない。

 

自分自身に当てはめて考えると、"劣等感" と "自信の欠如" が招く悲観的な思考が大きな影響を及ぼしている点は間違いなくて、そうなると明るい未来の展望、イメージが描きにくくなることにも繋がる。

 

中でも劣等感は克服するのがなかなか容易ではなく、それがあるために前進するエネルギーを削がれてしまうこともやはりしばしばあった。

 

特筆すべきは、そういったものを無理矢理振り切って何らかの目標を達成したとしても、それが自分への自信に必ずしもつながる訳ではないことだ。

 

これには少なからず驚いた。

 

というのも、僕自身いまのキャリアのスタートは契約社員で時給800円からのスタートで、そこから時間はかかったものの、資格取得に業務成績向上、それから正社員雇用への切り替え、そういった具体的なハードルを越えて現時点に到達しても、


「何でもできる」

「やればできる」

 

といった、自信につながっているとは言い難いところがあるのだ。


現代の、書店に溢れる過度な自己啓発ブームには少なからず違和感を覚えるが、自身の根本に流れる、 "劣等感" と "自信の欠如"には目を向ける必要がある点は否めない。


「自らを抑制する事により、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものだ」

 

こういった表現をどこかで耳にしたが、いわゆる、ブロックチェーン、頭の思考回路のブロックを壊すことによって前進しようとするエネルギーを抑制する、 "ブレーキ" を外そうという考え方らしいが、時には劣等感がブレーキになることは間違いない。

 

劣等感を克服しても、自身の欠如が邪魔をすることも多い。

 

「自分には出来る」

 

という考え方と、

 

「自分には何も能力が無い」

 

という考え方では、その後の行動に大きな違いが出ることは誰が見ても明らかで、当然、結果も異なる。


幼少時には楽しいことばかり考えて、例えば両親がディズニーランド連れて行ってくれると話せば、まだ行ったことの無いディズニーランドを頭の中で勝手に想像して、既にそれが実現したかのように毎日愉しむことが出来た。

 

だが年齢を重ねると、様々な局面で劣等感を味わう事になり、いつの間にか良いイメージを思い浮かべることさえ容易ではなくなる。

 

思考やイメージが精神やその後の行動に影響を与える証拠として、出勤前に馬の合わない同僚や先輩、嫌なの上司の顔を思い浮かべると分かる。

人によっては頭痛、胃痛を引き起こし、おなかを下すことだってある。

 

プロスポーツ選手が演技前にイメージトレーニングを行っている点から見てもそれは間違いない。

 

僕の周りでもつい最近、知人が2度目の結婚をした。

お世辞にも仕事が出来るとはいえないものの、自分自身への絶大なる信頼と自信、自己愛によって、自ら理想とする幸福な結婚を勝ち取った。

 

知人の人格性はさておき、仕事は出来なくても、明るい思考とそれを描くイメージのスキルが優れていたことになる。

 

劇団ひとり自己啓発を好んで読むようだ、雑誌のコラムでそう記していたことを記憶している。

 

そうなると、良い思考とイメージについても一つのスキルであり、無視できない能力だといえる。