誓約書と自己責任

バンジージャンプのひもが切れた事がニュースになっている。

 

www.j-cast.com

 

 

僕は知らなかったのだが、この手のレジャーは事前に誓約書を書かされるらしい。

 

万全を期して顧客にレジャーサービスを提供していると思いきや、最終的には万が一のリスクに備えて顧客にも責任を分担させる。
何ともいやらしいやり方だが一方では仕方のないことなのかもしれない、どれだけ安全面に備えても予想外の事が起きてしまう場合もある。

 

場面は違えど、僕も全身麻酔の大掛かりな手術を行ったとき、事前に誓約書を書かされたことがある。

 

やはり、万が一の事が起きても病院に責任を求めない、というものだ。

 

結構な額の金を払って手術をして、それでもなお責任をこちらに負担させるやり方にはかなり抵抗感があったが、

 

「殆ど何も起きませんので」

 

と、担当医師になだめられてサインしたことを覚えている、サインしないと手術は実行出来ない手順なのだ。

自分の命を他者に委ねながらも、その責任は自分で負う、というこの発想。


一方でレジャーについては、近年、ジェットコースターやバンジージャンプ含めその内容は過激になっている傾向にあるようで、どうしても今回のような事故は一定の確率で発生してしまうものなのだろう。

 

それでも金を払って、恐怖感を味わいたい、というその欲求と万が一の際の責任などについては今後も議論に挙がるだろう。


僕の地元でも、人気スポットだった滝つぼがあって、そこには地元客・観光客問わず様々な人が訪れ、そこでは、セーフティなセット無しに、滝つぼに向かって上の崖からダイブする、という行為がかなり流行った。

 

僕も20代のころに飛び込んで、かなりの爽快感を味わったことを覚えている。

だが、数年前にダイブをした観光客が亡くなってしまい、以来、一般人は立ち入り禁止となってしまったようだ。

 

元々そこはレジャー施設などではなかったこともあるのだろうが、そんな思いをしてまで人はとにかく恐怖感を味わいたいのだ。

 

レジャーといえば、このようなものも発見した。

 

www.fuji-baka.com

 

富士バカとは、2006年の夏に、
5人のバカが無一文で東京から徒歩で富士山のてっぺんを目指した事から始まりました。
数々の奇跡的なご縁に助けられながら、仲間で助け合いながら、富士山のてっぺんを目指したストーリーが、ミクシィで注目されて本として出版もされました。
そこから、毎年の恒例行事として、お盆の時期に、アホたちがたくさん集まって、東京から富士山まで歩いて向かっています。
2012年、今年で7年目に突入。
今年は、初の、東京出発と、静岡出発の2拠点での開催となりました。
富士バカは、毎年、主催者も変わっており、この富士バカ自体に代表者や固定の運営チームなどはなくて、毎年、関わる人たちの手によって、勝手に、開催内容やスタイルも変化し続けています。
今後も、関わってくれる人たち一人ひとりの手によって変わり続けながら、毎年、バカ達が無事に富士山の頂上に辿り着き、嗚咽して鳴きながらハグしている光景が見られる事を、
いち富士バカファンとして、願っています。

第1.2.3.7回 富士バカ発起人 清水明

 

 

こんな遊び、良く考えたもんだなーと関心したが、やはりここでも誓約書を書かせることが一つの手順となっている。

 

 

保険とか入りますか?
保険等は用意しておりません。事故や病気などの責任も、自己責任でお願いします。
スタート前に、バンジージャンプの誓約書の内容を真似た誓約書にサインしてもらいます。

 

 

命を懸けたお遊びには、自己責任と誓約書がつきものらしい。

僕は命が惜しいのでごめんこうむりたい。