DV被害の傾向

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被害者の性別は「男性」が10.1%と1割を占めるが、圧倒的多数は「女性」(89.9%)だ。
一方、加害者は男性が89.9%、女性が10.1%。

被害者の年代別では、婚姻率が高まる30代以降での被害が多い。

 

 

統計だけを見れば、DVは増加傾向にある。


僕のDVのイメージは、経済力を背景に夫が妻に暴行を加え、妻は不安や恐怖を感じていても、子供が小さい、自分に経済的基盤が無い、といったことから逃げ出せずに殴られ続ける。

そうしていて、次第に殴られ続けることに生命の危機と、次は子供への影響を恐れて、着の身着のまま保護施設へ助けを求める、というものだ。

 

数年前に沢口靖子が演じる、NHKのドラマ「シングルマザーズ」も概ねそういった内容だった。

 

シングルマザーズ | NHKドラマ10

 

だが、今や女性が経済的に力を持ち、むしろ夫が家庭に入って主夫となるなかで、それでもDVが増加しているのはなぜなのか。

 

以前、このブログでも少し触れたが、妻が女医での家庭はDV率が結構高いらしい。
知り合いレベルでの話で、詳しい統計が無いので分からないが、妻が女医、夫も医者、というケースでもDVが起こりうるようだ。

 

「経済力を持った女性は頭も切れるし弁も立つから、夫としてはつい手も出てしまう」

また、「あたしの方が収入があるから」と、例えばマイホームだとか大きな買い物をするときのお金の管理について、女性からすれば事実を言っている点でも、男性からすれば「プライドを傷つけられた」となり、手が出ることもあるようだ。


周りにDVを受けているキャリアウーマンがいないので分からないが、それが事実なら、経済力が無くて殴られ、経済力があっても殴られ、女性からすれば踏んだり蹴ったりだ。

本当のところの理由が分からないだけに、まだまだ議論が必要なことでもある。

 

 

一方で、上述したようにDVの被害者の1割は男性で、実はこのケースもなかなか深刻。

僕の知人には、奥さんに肩を思いっきり殴られて脱臼した男性や、奥さんに顔面を殴られ、目の周りに青タンが出来てしまった男性もいる。

どちらも笑い話と済ませていたが、この傾向が強まるなら、男性なだけに「DVを受けている」とは言い出せず、流石に笑っては済ませられない。

実際に、別の例で奥さんからの深刻なDVを言い出せない男性も存在すると聞く。

 

いずれにしても、これまでにないDV被害が台頭してきており、ひとくくりのカテゴリーに当てはめて、同じDVとして議論が出来なくなりつつあるくらい、問題が複雑化している。