日本を代表する企業が外国に買われる

昨年のケースでいえば、例えば三菱自動車

度重なる不祥事でさすがに今度は倒産、というところを絶妙なタイミングで日産自動車ルノーが支配)が買収。

 

また、世界の亀山ブランドで知られたシャープの、台湾企業鴻海による買収。

 

そして今年は、東芝だ。

 

先日ニュースで報道されたが、鴻海のカクタイメイ氏は入札に必ず参加と発言し、アップルも出資を検討しているようだ。

 

jp.reuters.com

 

itpro.nikkeibp.co.jp

 

 

どうなるかまだ流動的ではあるものの、弱った日本企業を外資に買われてしまう、というケースが後を絶たない。

これを日本経済と企業の凋落、そして世界に誇る経営者が不在であることの象徴とらえるのか、あるいは、別の見方があるのか。

 

東芝については、以下のような書き込みを見つけた。

 

 

T芝が揉めている。

私も詳しくは知らないが、ウェスティングハウスの米国AP1000の建設で大赤字をこいたのが理由らしい。

後からなら何でも言えるのだが、WH側に建設を全部お任せしたのがマズかったよな、としみじみ思う。

アメリカの原発は80年代以降は全く建設されていない。

とすると、アメリカで原発を作った経験のある技術者、土建屋達はほとんどリタイアしており、WH自体とWHが集めた連中は皆、原発の建設に関してはど素人だった訳だ。

ど素人達に強く出れなかったことが、敗因だったのだろう。

日本では柏崎や浜岡でABWR(改良型沸騰水型原発)の建設を経験したオッサン達が、ギリギリ現役で残っている。

彼等を集めてプロジェクトチームとしてアメリカに送り込んで、WHを指導させれば、赤字が出ても最小限で済んだだろう。

いや、T芝も多分、ある程度はベテラン達を連れて行きアドバイスを与えたのだろうが、WH側が真面目に聞かなかったのだろうな、おそらくは。

とはいえ、作るのは全くの新設計の第3世代プラス型の原発だ。

今迄誰も作った実績が無い装置だ。

まっさらな初号機の建設には「想定外」の事象が発生する事を見込むのが、当たり前だ。

にもかかわらず、WHはモジュール構造等の新構造を取り入れることで、十分にコストが下げられます等と、立派なデマカセを振りまいて、T芝が騙された、というか 、WHを強く説得出来なかった、ということだろう。

フィンランドでアレバが建設しているEPR(欧州型加圧水型原子炉)でも、建設経験の不足のため大赤字になることが、2005年あたりでは 広く認識されていた。

T芝もこのことを重々承知の筈だったが、アレバと同じ失敗にまんまとハマってしまった。経済評論家連中はWH買収がそもそもの間違いだ、と今更の如く連呼しているが、あの当時のT芝はWHを買収せざるを得ないように、追い込まれていたのだ。

私はこれまでにしつこく主張しているが、T芝をWH買収に追い込んだのは、T芝の実質親会社であるGE(ゼネラル・エレクトリック)社なのだ。GE命令でT芝はWHを買収させられれたのだ。

あの時にT芝がWHを買わない選択肢は無かった。何故ならば、そうでなかったならば、三菱重工がWHを買収していたからだ。

GEは三菱には絶対に買収させたく無かった。

だから東芝に「命令して」WHを買わせたのだ。

何度でもこのことを繰り返すぞ、私は。

この経緯について私は、以前に「エコ洗脳本」 の寄稿の中で詳しく書いた。

会員の方はぼやきの過去ログの中から今でも読める。

重電メーカーの中で、もっともアメリカ(GE)の言うことに素直に従ったのが東芝だった。

三菱は一番言うことを聞かなかった。

だからGEから攻撃されてWHを奪われた。

今でも、古い原発の蒸気発生器修理のトラブルで訴えられたり、MRJの納期を遅らされたり、とかの、嫌がらせを受けて大変だ。

日立は前はGEの意向に従っていたが、途中で嫌になり徐々に距離を置き始めている。そのため火力発電事業を三菱と日立は合併させた。

そして、最後までGEに従い続けたのがT芝だ。

WH買収以外にも、N室T蔵さんが郵政公社の初代社長になりアメリカに郵貯の金を貢いだり等の、至れり尽くせりをアメリカに繰り返した。

そしてその結果が、今の状況なのだ。

福島事故の影響が誤算だったと、色々書かれているが、震災が起こらなくても、GEの当初からのシナリオに、AP1000が難しくなったらT芝を見捨てるパターンが想定されていたと、私は思う。

今回それが早めに来ただけの事では無いのか?

安部ポチ政権と自民党議員の皆さんよ、これだけアメリカにに尽くしてきたT芝の無残な姿を見て、一体どの様に思うのだ?

これでもアメリカ様にヘイコラとヨイショし続けて行くつもりなのか!?

日本の国自体がボロボロにされるまで、このままヨイショし続けるしかないのかね、政治家と役人の方々??

白人達からみると、日本は中国という巨大市場を活性化させるための、導火線というか、触媒、というかスターター、みたいな物にすぎなかったのだ。

中国が自力で経済発展できるまでの咬ませ犬だったのだ。

そしてもはや利用価値の亡くなった日本は、ボロボロになるまで毟られるだけなのだ。

こうなったらT芝は、中国と交渉してAP1000の技術ライセンスと特許を無料で公開する条件で、ABBIとかから融資を受けたたらどうか?

中国はAP1000のライセンスを欲しくて仕方ない筈だ。

5000億円位の金なら中国はポンと出すだろう。

そしたら半導体事業も残したままT芝は立て直せるのではないかね?

それでもアメリカ様に付いて行くかね?

相手がヤクザなDV男で散々暴力を振るわれても、これからも我慢します、てなことかね?

 


ネットの掲示板で見つけた内容につき、真意は定かではないが、これが本当ならば、なんと残念な事か。
いずれにしても、東芝がここまで無残な姿になった理由はきっと一つではないのだろう。

 

そうなると、例えばタカタにしても見方が違ってくる。

 

それにしても、鴻海精密のカクタイメイ氏の前進は凄い。

彼ら中華系の経営者は、日本の松下幸之助氏や稲盛和夫氏をかなり尊敬しているようで、その著書もボロボロになるくらいに読み込んでいるらしい。

 

カクタイメイ氏の怒涛のような勢いが、その昔経営の神様といわれた松下氏の考えから生み出されたものとは思えないが、経営哲学を骨の髄まで取り入れ、かみ砕き、それを昇華したものがあのような形なのだろうか。

 

いずれにしても、日本企業が外国に買われるのは大変残念だ。

 

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