タネ銭を貯める、だが無くても大丈夫

日本マクドナルドの創立者にして、ユダヤ商法でも有名な藤田田氏。

著書のユダヤの商法はプレミアがついて今は高くて買えないので、DEN FUJITAの商法を買って読んだ。

タネ銭について記載があったが、何はともあれ金儲けをする、マイホームを買う、挙式を行う。

どれもまとまったお金が必要で、やはりタネ銭。

 


まずタネ銭を作れ

それにしても大切なのは、まず、タネ銭を作ることである。
タネ銭だけは食うものも食わずに作らなければならない。
タネ銭が百万円なら百万円貯まると、意外に別の知恵がわいてくるものだ。
水力発電を起こすには、まず、ダムを作り、ここに水を貯えなければならない。
それと同じように、最初にタネ銭がなければ金儲けはできない。

-DEN FUJITAの商法 藤田田氏-

 

今は勤めをしていても収入が未来永劫安定的であるとはいえないから、誰しも
副業やまたは将来の起業につながる何らかの機会を追い求めていると思う。

 

例えば、株式投資なら大体初めは百万円から開始するのがセオリーのようで
ネットの記事に株で稼いだ人が出るのは大抵それくらいだ。
不動産投資なら、一昔前は三百万円のタネ銭が必要だと本で読んだことがある。

もっとも今はサラリーマン大家も増え、それにともないフルローンによる物件購入も増加傾向にあるからこれにはあてはまらないかもしれない。

 

では借金を抱えていて、タネ銭を作れない状況の人間にはチャンスはないのかというと、そうもいえない。

借金を抱えていてもそこから見事に事業を立ち上げて軌道に乗せた知人が3人はいる。

 

一人は飲食店経営に失敗し数百万単位の借金を負いながら、せどりで借金を返し、そこからネットビジネスに特化し法人化までこぎつけた。

 

二人目は、千万円の借金を抱えながらも手もと現金三十万円を元手に塾を開業し、やはり法人化にこぎつけた。

 

三人目は、最も大きな借金を抱え、銀行から融資はとても受けられない状況だったが、知人に頭を下げて二百万円程度をかき集め飲食店を開業し、これも法人化して今や年商10億円だ。

 

紀州ドンファンの野崎幸助氏も、最初は何も持っていなかったがわずかな手元資金からコンドーム訪問販売を始め、そこから徐々にお金を増やして金融業に参入していった。

 

タネ銭にこだわる必要はないが、タネ銭はあった方がその分事業アイデアは膨らんでいくのだろう。


金はにらんでいても増えない
人間はタネ銭をためるまでは、一生懸命金ばかり見ているが、タネ銭が出来ると、今度はタネ銭を動かすことに注意するようになるものだ、ということを私は体験を通して知った。
人間が金を見なくなり、動かす方向に注意を向けるようになればシメたものである。
儲けは向こうから転がってくる。

これなどは、金の欲しい人が知らない、金儲けの秘密といえよう。

-DEN FUJITAの商法 藤田田氏-

 

 

だが繰り返すようだが、タネ銭づくりにこだわる必要はない。


藤田氏はその著書で、現代のスピード社会においては昔よりも少額でビジネスを起こせるようになったこと、加えてそのスピードと時代の流れに合わせてしまえば金儲けは達成できることを挙げた。

 

上述した不動産投資のフルローンにおいて成功事例があることがその証左である。

 

年齢にしても、あきらめる必要は全くない。

 

上述の飲食店開業をした知人は50歳をこえてのスタートだったし、日本マクドナルド藤田田氏が創業したが、大本であるアメリカでチェーン化にこぎつけた世界的に有名な経営者のレイ・クロックだって、50歳をこえてからマクドナルドに出会った。

 

何が起きるか誰にもわからないのだ。