どの道を選んだとこで後悔する、ということを覚えておくと楽になる

昨年、10年近く勤めた会社を辞めた。

 

入りたくて入った会社であり、銀行だったため社会的なステータスも割と高かった。

お金まわりの仕事は好きだが、どうしても、旧態依然とした組織での窮屈な働き方が合わなかったのと、それ以上に、不動産業界で自分がどこまでいけるか試してみたい、という気持ちに抗えなかったのが決め手になった。

 

「自分自身の心の声を聞こえないふりをしていると、そのうち何も聞こえなくなる」

 

どこかで耳にした名言めいたセリフだが、これは事実であり、人間というのは、いま手にしている安定を捨てるのは-それがこの世界で価値あるとされていればいるほど-なかなか容易ではないと気付いたのも、会社を辞める時だ。

 

全く異なる世界で、自分の全人生を賭けて新しい挑戦に挑むことを選択した今、その判断に対して後悔はないかといえばそうでもない。

 

「間違った選択をしてしまったのかもしれない」

 

そう思う事もしばしばであり、それは専ら現在の仕事に向けられるものでは無く、経済的な意味合いが強い。

それは裏を返せば、仕事や業界の選択については正しかったと思っていることでもある。

 

サラリーマンという働き方では、経済的な自由と仕事に対しての満足度を両立させるのはなかなか容易ではない。

 

とはいえこうして考えてみると、人生は選択の連続であり、朝起きてから夜寝るまで、そして死ぬまでの間に我々は数え切れない程に選択を迫られる。

 

朝起きて、クソをしようかどうか、会社で上司に頭を下げるか無視するか、といった下らないことから、子供が欲しくない恋人と結婚をするのか、別れるのか、このまま家族のために好きでもない仕事に就き続けるか、あるいは勝負に出るのかといった比較的大きなものまで、それらは様々だ。


だが、どちらか一方の選択をしたとして、果たしてどれだけの人間が"100%満足した"と胸を張ることが出来るだろうか。

 

ameblo.jp

 

「後悔後悔といいますがね 仮にですよ、もうひとつの人生を選んでいたら、ちっとも後悔しなかったと言いいきれますか?」

「人生には後悔はつきものなんじゃないかなぁと思うの ああすりゃ良かったなぁという後悔となんであんなことしてしまったんだろうっていう後悔」

 

女優の岡田嘉子氏がテレビで上記のように心情を語ったようだが、これは人生の一つの真理を指していると思う。

 

 

numbers2007.blog123.fc2.com

 

「人生最大の決断・結婚でも後悔するんだから、どんな選択でも後悔はある」

 

 

自分自身のこれまで選び取った道を振り返って見ても、今とは異なる道を選んだところで、いずれにしても後悔はしただろうという点はやはり否めない。

どの道を選んだとこで後悔する、ということを覚えておくと、人生は楽に生きられる。

 

選択において重要であると僕が思うのは、「現状維持」を選択せずに、「今とは異なるステージに挑戦する」という選択をすることであり、それはつまり、"自分の気持ちを優先させた" ということであり、何より、たった一度の人生で勝負に出たということは、非常に重要な意味を持つ。


現状維持は後悔しか残らないが、挑戦という選択は最低限、自分の道に納得することは出来る。