3日、3月、3年の区切りで

新しいことに挑戦する時は、場合によっては生活スタイルまで激変するので大きなストレスが伴う。

本気でやれば1,2か月くらいで何とかなることもあるが、慣れるまでに大体6ヶ月くらいは要するものらしい。

 

以前の職場の先輩が、30代後半で九州から横浜に転勤になり、何から何まで激変する中で悪戦苦闘する様子が伝わってきた。
どうやら本当に大変のようだ。

 

僕自身、今月の頭まで10年近くやってきたことを捨てて、新しい仕事に挑んでおり、その内容も大きく変化したためかなり戸惑っている。

 

道を誤ったかなーと思うくらいだ。

 

とはいえ、これまでの会社も入社した当初は

 

"判断ミスをしてしまった"

 

と思ってきたが、ある程度業務を把握すると、その選択は間違いでは無かったと実感することばかりだった。

今回も恐らくそうだろう。


だが人間というのは現在が厳しいとどうしても過去を振り返るようなことをする生き物で、懐古主義的な考えにとらわれ

「あの時は良かった」

と、これまでの慣れた環境を懐かしみ、今に全力を尽くすことを怠ってしまいがちだ。

 

この、慣れた環境を捨てることの難しさが、新しい道へ一歩踏み出すことへの大きな足かせとなることも間違いない。

 

いずれにしろ、懐古主義の思考のママいくと、その選択をしなければ良かった、と、結果失敗を招くことになってしまう。


だからまずは、大それた目標は設定してもいいがしばらくは隅に置いておき、ある程度の日数の区切りで仕事に取り組むことの注力する。

 

僕が新卒で入った会社に教わったことは、3日、3月、3年。

 

今は時代のスピードが早いので、3年も勤める必要はないかもしれないが、まずは3日、そして3ヶ月とこなしていくことがかなり大事になる。

 

時間が解決することは割と多くあって、人間は慣れる生き物だというのは本当だ。

 

今はどうかしらないが、かつては、AV女優が初めて作品に出演する時は必ず泣いてしまうものだった。

 

そこには色々な理由があるのだろうし想像もつかないが、もう二度と、引き返せない一歩を踏み出してしまった、そういったありあまる心境が極度の重圧をもたらすのかもしれない。

 

昨日までやっていたことが、突然、180度近く変わってしまうという点に関して人間は思った以上に弱い。

 

それを前もって知っておくだけでも全然ちがう。


だが考えてみれば、現状に不満があって、何かしらの辛い事があって、それをより良くするために新しい道を選択したわけなので、元いた場所に、安住の地にいることを心から望んでいるのであれば、青い鳥をよそで探そうなんてしない。

 

隣の芝生は青く見えるというのは確かにそうだが、一般的には、現状に満足しないから飛び出す選択をする、またはその判断を迷うのだ。

 

つまり、行きたい場所だったはずなのだ。

 

その選択をした当初は自分の選択に自身が持てずに迷いながら進むこともあるかもしれない。

 

そんな時は無理することは無い、まずは時計の針を3日、3月と進ませること。

 

そうすれば、自分がなぜその道をあえて選択し、今そこを歩いているのか、思い出すことだろう。

 

向かう先には明るい未来が待っているはずだ。