人生を変えるためには膨大なエネルギーがいる

人生を変えるためには膨大なエネルギーがいる。
学校で学び直さなければいけないかも知れないし、海外を旅しなければいけないかも知れないし、何より、重要な他人、
異性と出会う必要がある。

村上龍

 

 


35歳までに人生は決まるとか、その後の人生はほとんど変わらないだとか、ある程度の年齢を過ぎた人間が、人生に大きな変化を起こすのは非常に難しい、というのが恐らく一般的な見方だ。

 

本当かどうかは分からないが、一定の年齢を過ぎると、その時点での境遇が安定していればいるほどそれ以上の環境を望まなかったり変化を望まなかったりするというのはあると思う。

そうでなくても、大した環境でなくても変化を嫌うのは間違いなくて、それは悪いことではない。

 

上述の村上龍氏のエッセイでは、人生を変えるためには膨大なエネルギーが必要である、という点について、現状に不満を持っていてそれが強烈なモチベーションとなり、一人の人間を何らかの行動に駆り立てる、ということは確かにある。

 

つまり不満が原動力であり、不満などが無ければ変えるためのエネルギーも生まれない。


確かに現状を変えるには物凄い力が必要だ。

僕自身でいえば5年以上契約社員をしていた時に、交通事故に遭い、貯金もそんなになくてむしろ借金があって仕事も選べない、といった状況を危惧して一念発起して宅建の資格に挑戦した。

 

1年近くかけて勉強し点数もギリギリで合格したが、その後、FP2級の資格を取ったり、少しずつ自分の人生の選択肢の幅を広げてきた。

文章に記せば簡単だが、たかだか資格取得するだけのために寝る間を惜しんで勉強したし、休日も皆が遊んでいる間僕は勉強をした。

 

仕事にしても全身全霊で結果を出し、そのくらいやると絶対に何らかの変化は起こる、それが自分にとって好ましいものかどうかは抜きにして。


だからまず、何が何でも変えたい、というモチベーションの源はなんであるのか、それにどこでどうやって出会うのか、それも大事になってくると思う。

 

全てを賭けて挑んでくる者に対して神は拒絶しない

 

という言葉があるが、全てを注ぎ込める程のエネルギーの源が必要であり、それが膨大なものとなればどんな人生であろうと変化を起こせる。