求人誌のページも分厚くなり、労働環境は間違いなく良くはなっている

事業年度開始や四半期ごとの区切りもあって、4月と10月は異動の月とも目されているようだ。
僕の会社も同様で、来月10月は異動の月とあって、上司やその周りの人間も誰がどの部署に異動や昇進、といった話でにわかに騒がしくなる。

 

サラリーマンにとって人事というのはその後のキャリアを左右する重要な局面であり、尚且つ、これまでの仕事に対しての集大成のような意味合いがあるような気がする。

 

自分の生殺与奪権が他の人間に握られていることを実感する月でもあるのだが、考えてみれば、労働環境はここ10数年でかなり良くなっていると実感する。


転職限界説みたいな年齢も、かつては30歳までが常識だったがいつしか35歳となり、その35歳説にしても業界と職種等によっては年齢層を設けないところも見られる。

 

僕が25歳の時は、それまでに転職を複数回繰り返している人間にはもう企業は振り向いてくれない、どこも採用してくれないといった風潮があったが、やがて第二新卒という言葉も生まれていつの間にか定着している。

 

"就職氷河期" の言葉も今は殆ど聞かれなくなったが、どんなに学力があってもどこにも入社できなかった世代も今はもう昔の事であり、加えて派遣や非正規労働者の問題にも変化がみられる、人手不足が主な要因だ。

 

news.tv-asahi.co.jp

 

何よりも驚いたのは、ブラック企業が注目が集まったお蔭で各企業もその対応に腰を上げることになり、その多くの企業が存在する外食企業でも人手不足を背景にかなりの改善がみられること。

 

zuuonline.com

 

キャリアの開始はブラック企業の外食チェーンだったので、そのしんどさは身に染みて分かっている。

1日実に12~14時間以上の労働を常とし、長時間が当たり前となっていた業界だが、それもどんどん変わってきている。

 

"一度外食に行ったら二度と他業界にはいけない"

 

といった暗黙の了解というか定説もささやかれていたが、それも完全に無くなった。

 

正直なところ、あまり労働環境の良さを実感できないでいたのだが、久しぶりに求人誌を手に取って読んでみると、そのかなりの分厚さに気付く。
どうやら求人広告会社も掲載出来るギリギリくらいのページで発行してるようで、そういったことはこれまで殆ど無かったくらい求人数は増加している。

給与に関しては、ピンキリで、「正社員募集 12万円~」というふざけた内容のモノもあるが、20万円前後のものもあり低賃金の問題についても少しは改善が見られた。

 

toyokeizai.net


↑↑↑ が注目されたが、今は売り手市場であることは間違いなので、自分に合わないと思ったら会社は辞めてしまった方が良い。


これまではどんなに辛くてもきつくても、 "辞めてはいけない" というのが常識だったが、常識に従っても雇用が守られる訳ではなく、企業には生活の保証は出来ないことを考えれば、もっと自分本位で働き方と会社を探してもいいはずだ。


僕自身振り返ってみれば、昨年は不動産会社に転職すべく複数の企業の採用試験に応募し、10社以上断られてしまったが、今年は6社くらいに応募して、半分は内々定くらいにまでこぎつけた、人手不足は本当なのだろう。

 

これが優秀な人材であれば引く手あまたなわけで、長く苦しい労働環境の厳しさを耐え抜いてきてこそ、今のこのタイミングが到来している。