知識の無い周りの主婦が手を出しはじめたら、それはバブルなのかもしれない

JPモルガンのCEOの詐欺発言が波紋を広げている。

 

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最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップ球根より悪い」と指摘した。

 

 

と、JPモルガンのCEOは発言したとされるが、それはいわゆる、 "チューリップバブル" のこと。

 

オリバー・ストーン監督の映画、ウォールストリートでもその内容は引用されており、バブルを語る際には知らない人間は少ないくらいのもの。

 

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チューリップバブルを要約して記すと、十七世紀初頭のアムステルダムで、チューリップの球根が投機の対象となり、1つの球根が新しい馬車一台、馬二頭、馬具一式の価値を持つほどに。
ついには現在の貨幣価値に換算して2万5,000ドルから5万ドルの値を付けるに至るのだが、賢明な一定の人間が売り始め、それをきっかけに価格が下落しバブルが弾けた。

その当時もやはり大勢の人間が損失を出したようだ。

 

 

ビットコインについての知識は全然ないが、元々はグーグルのエンジニアだった人間が2008年にそのサービスを開始したようで、今では知らない人間もいないほどになり、日本でもマウントゴックス社の騒動が有名だ。

 

僕が初めてビットコインの名を耳にしたのは4~5年くらい前で、抱えている顧客が「海外の金融機関で投資をしている」と話していたときのこと。


投資対象が何であるかを聞いた際に、「ビットコイン」だと教えてくれたが、何百万円というお金を毎月のようにやりとりしていた。


恐らく、そのくらいの時期がかなり儲かったはず。

この手の金融商品はスタートしてしばらくし、注目を集め初めてお金が集まりだしたときに最も旨味があり、今のように誰もが知っている状況では利益を出すのは至難だ。


実際に、職場の主婦が何の知識もないのに数ヶ月前に初めて投資を開始して、分裂騒ぎがあった時の急落で大損していた。


「買ったときの半分くらいに値が落ちている」


等と、主婦同士で話していたが、こうなるともう、旨味はなく、バブルの状態ならば弾けるか、弾けたのか、くらいだろう。


不動産投資も同様で、今や「サラリーマン大家になりましょう」は不動産営業マンの常套句であり、僕の周りにしてもあまり頭の回転がよろしくない友人が、嬉々として銀行の不動産投資ローンのパンフレットを持参し自慢気に語りだしていたが、こうなるともう終焉に向かっているはずだ。


チューリップバブルの時代でも、貴族、市民、農民、職人のみならず、水夫、従僕、女中、そして煙突掃除夫や古着屋のおばさんまでが手を出し、バブルは終わりを告げた。


だが、そこら中から集約された富、お金の持つ熱気には誰もが抗えず、結果的には突っ込んでいってしまうのだろう。


とはいえ、riskを引き受けなければreturnが得られないこともまた事実であり、このあたりのさじ加減がまた微妙で容易ではない。


僕自身、不動産投資も考えていて、土地購入の上でアパート経営も思案していたが、建築費の高騰がブレーキになり止めてしまった。


土地価格の上昇には目を見張るものがあるが、建築費については異常だ。

背景にあるのは東京オリンピックであり、早ければ来年からこの手の価格は変化を見せるであろうという見方もある。


いずれにしろ、専門家でもなんでもない僕が目の前にある事象(投資対象)に手を出すか否かの判断は、周りの主婦層に目を配っていれば間違いなさそうだ。