日本語の使い方はその時代によって正誤があるのかもしれない

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日本語は繊細で細やかな表現をするには確かに素晴らしいが、一方ではとにかく面倒な一面もある。
何が正しくて何が誤りなのか、そもそもそれすらも分からないものも多く、あまり気にし過ぎると会話が出来ない。


ところが先日、「全然」という言葉をテーマに放送されているラジオ番組を聴いたときのこと。

 


「一般的には、 "全然" という言葉の後には基本的には、否定的な言葉がくるもので、例えば、 "全然" "悪くない"という風に使われる。でも、この "全然" の後には必ずしも、否定的な言葉ばかりではないという説も最近出てきた」

 


ラジオのMCがそう語り、根拠として夏目漱石の坊ちゃんで、 "全然悪い" という記述があることを付け加えた。

 

books.google.co.jp

 

 

そうなると、↓のタイトルのような映画も、また違った意味を持ってくる。

 

movies.yahoo.co.jp

 

 

いずれにしろ、日本語がどんどん省略可されて良く意味の分からない言葉が生まれたり、僕自身も知人にかつて

 

「だいじょばない」

 

と言われたときは、最初は意味が分からなかった。

 

「体調、大丈夫?」

「いや、だいじょばない(大丈夫ではない)」


ということらしいのだが。

 

こうしてみると、ことばというのは生き物のようで、使い方が時代によってどんどん変化していき、本来あるような使用方法とは異なったり、それによって、本来持つ意味以上の何かをもたらしてもいるような気がする。

 

時代によって正誤が分かれるのかも知れないが、その線引きもどこか曖昧だ。

 

 

とはいえ、

 

「ありがとうございます」 → 「あざーす」

 

「お疲れ様です」 → 「おつでーす」

 

最近、かなり言葉が短くなってきているとも感じる。