食品衛生上、食べることが困難になった食べ物
生ユッケ食中毒事件もあり、生食について規制が厳しくなっている。
確かに食中毒は命を失いかねないので、致し方ないところもあるが、やはり愛好家からすると痛い。
食について貪欲な人ほど、肉ひとつとっても食べ方に非常にこだわる。
僕はそこまでこだわりは強くないが、だが、生で食べる肉のあの独特の風味や食感、味わいは確かに虜になる。
こうした規制がかかる食べ物に関しては、何も全国的にメジャーな食べ物ばかりではない。
豚の鳴き声以外は全部食す、という沖縄県でも残念なニュースが流れた。
チーイリチャーとは豚の血の炒め物。
僕は殆ど食べたことは無いが、やはり食通には根強いファンが多く、今回のニュースをかなしむ声は非常に多い。
沖縄は全国的にみて殆ど唯一といって良いくらいに人口が増加し続けていて、中華系の外国客のみならず、韓国、タイ、その他のアジア、そして欧米からも観光客が毎年多く訪れる。
その気候と独特のゆるい空気感、そして海の美しさといった理由も挙げられるが、やはり上述したように、この土地独特の珍味を味わいに訪れる観光客も多い。
ただ、日本全国食べ物に関しての衛生問題については非常に神経質になっていることと
やはりその点をおろそかにしてしまうと取り返しのつかない事象を招いてしまいかねないので、苦渋の決断というところだろう。
だが沖縄に限らず、各地方それぞれの食文化を何とか守りつつ、安全安心な食べ物を提供することは、もはや今後の外食サービスについては何よりもの優先事項となっている。
とはいうものの、その土地に訪れる目的において、地元でしか食せない食べ物を堪能する、という行為は、かなり高いプライオリティを占めるものだ。
いずれにしろ、このような形で各地方の料理が消えてしまうのは残念でならない。