北朝鮮、シリア、IS=イスラミックステート

北朝鮮情勢が一気に緊迫化し、日本には在日米軍があるので攻撃の標的にされる可能性が高いという識者見解を踏まえ、僕もここ数日、様々なニュースおよび見解に目を通している。

 


アメリカがシリアへのミサイル攻撃を実行し、一気に情勢が緊迫化。

ティラーソン国務長官は、「北朝鮮への警告である」との声明を発表。

そして昨日は、アメリカの米原子力空母が朝鮮半島近海へ向けて出発。

更には、エジプトの教会で相次いだ爆発で、過激派組織IS=イスラミックステートは「自爆攻撃を行った」と声明発表。

ティラーソン国務長官はシリア問題についてロシアの責任を追及しつつ、最優先はIS掃討であるとも発表。


これらの報道を受けて、日本でも緊迫している中東情勢、そして特に北朝鮮問題のニュースが頻繁に放送される。

これまでに無い程の緊張感が高まっているとのことで、日本の防衛株に位置づけられる、株も急騰。

 

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米朝開戦がにわかにもささやかれる状況だが。


考えてみるに、アメリカの最優先は、上述のようにIS掃討であり、かつ、経済面でいえば貿易赤字の解消がトランプ政権の目玉とされる。


日本は、北朝鮮から守ってもらいたいと考えているが、そこにアメリカの思惑との共通点はない。

 

また、北朝鮮では今月イベントが続くためその中で核実験に踏み切るであろうとみられており、アメリカが北朝鮮へ先制攻撃をするのであれば、今月か遅くとも韓国大統領選挙が行われる5月9日までに、という見方が強い様だ。

 

だが、アメリカはシリア問題に介入し、IS掃討を最優先事項に掲げている中で、果たして北朝鮮に先制攻撃を仕掛けるだろうか?


つまり、二つの国と一つのテロ組織との戦争を同時に行うのか、ということなのだが。

 

北朝鮮問題については、日本、韓国、アメリカの歩調が微妙に合わない点もあり、繰り返すがアメリカは自国の問題が最優先となる中で、北朝鮮に先制攻撃を仕掛け、やぶれかぶれになった金正恩政権からの報復リスクを背負ってまで開戦に踏み切るのだろうか。

 

そうなると、日本は本当に無力で、莫大な資金でアメリカから地対空ミサイル防衛機器を購入したものの、自国だけで防衛をしていく力はない。

北朝鮮からの標的にならないように、と、ただ願うことしかできないのだ。

 

一方で金正恩政権の崩壊についてもささやかれ、北朝鮮幹部クラスの脱北者が増加傾向にあるようだ。
粛清を恐れて、という見方もあるものの、金正恩政権が崩壊した後の、様々な権益をその手中に収めるべく、北朝鮮国家幹部クラスは100万ドル、地方幹部クラスは10万ドル程度の資金を目標に蓄財に走っているとのニュースもある。

いずれにしても、北朝鮮そのものの崩壊も含めていよいよ現実味を帯びてきたということだろうが、そうなると、やはり暴発した金正恩が核ミサイルのボタンを押すとも限らない。

 

どのような状況においても、日本は脅威にさらされることは間違いない。

 

それにしても防衛株の株高は凄まじい、この動きだけを見ても、確かに今の情勢はこれまでにないくらいの緊張感であると言える。