ニート座談会

夜中にニートの座談会が行われていた。

 

 

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内容はベーシックインカムについてのもので、フィンランドでは既に実験的に導入されていて、一定数の無職者に対しお金を支給し、それが失業率の低下にどんな影響をもたらすのか、というのがその目的らしい。

 

 

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少し驚いたのが、日本の彼らのようなニートでも、お金をもらってうれしい人と、うれしくない人に分かれていて、同じニートでもひとくくりに出来ないといったこと。

 

 

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こういった座談会の映像を観ていた戸塚スクールの方が「そんなことでは幸せにならない」とバッサリ。

「"希望"が分からない、だからそこに向かって走れない。自分の心の問題なんです。そろそろ日本統治時代のマッカーサーの呪いから抜け出さないと」と持論を展開し、MCが「その"希望"を奪ったのは誰なのか、ということもありますが...」といった場面もあったが。

戸塚スクールの方はもう高齢で60歳なんか優に越えているから、このあたりの世代間のギャップのようなものは埋めようのない致命的なものがある。
現実的な問題に、精神論でどうにかしよう、とうするのは、僕はニートではないが少し無理があると思う。


いずれにしても、今は、就業機会や新しい技術を身に付ける機会、単純に資金的な面でもニートにとっては厳しい社会になっているから、とはいえこれだけニートが日本で増え続け加えて高齢化が進むのであれば政府もやはりそれは腰を動かさざるを得ない状況が出てくるかもしれない。

 

日本ではベーシックインカムの導入は難しい、というのが常識的な見解らしいが、例えばヨーロッパ等は、失業率が高まるとスペインやギリシャなどで若者の大規模なデモが行われ、そういったことは日本では殆ど行われないかニュースにされないものの、ニートの増加がデモと同じように位置づけられれば将来的には何かしら変わってくる可能性もゼロではないものとは思われる。

 

それにしても、ニートの生活はなかなか凄まじい。

セールで割引になった食料、例えばパンなどを50円、カップラーメンを70円くらいで買い込み、髪は当然自分でカットする。

 

 

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彼等の中ではそういったことは当たり前なのだろうが、映像を突き付けられると、ちょっと観てられない。

ケンドーコバヤシが売れない下積み時代の自分の苦しい生活エピソードを披露し、「本当にゴミ箱をあさる、といった経験もしてきたので、その時に4万幾らかもらえたら、飛び上がって裸で踊っていたと思う」
と、ベーシックインカムについては比較的ポジティブにとらえていると感じた。

 

何か、新しいことが起きて、彼等が希望を感じられる時代がくるといいが。